
当社入社の決め手を教えてください。
当社には、学生時代の就職活動の一環で選考を受けました。
在学中は学生アルバイトとして働き、卒業と同時に正社員になる、という流れでした。
就職活動では、不動産業界に興味を持ち、さまざまな会社を調べました。
不動産業界には売買仲介や開発など多様な分野がありますが、私は少し違った視点で不動産に関わりたいと考えていました。
そんな中で不動産鑑定士の存在を知り、その協会のホームページで当社の求人を見つけました。
当社は相続の税理士法人と連携しており、他の不動産会社にはない特色があり面白そうだと感じました。
他社の面接では「では、自己PRをお願いします」といった定型的な質問が多くありましたが、当社の面接では自然な会話の中でさまざまなことを聞いてもらえたため、とても話しやすく、緊張せずに臨めたと記憶しています。
実際に働いてみて会社に対する印象はどうでしょうか。
アルバイトとして入社した当初は、資料の収集や、お客様から送られてきた相続税の申告書・不動産の売買契約書をスキャンし返送する業務が主でした。
正社員後は案件を任せてもらえるようになりました。
相続税納税額が適正かについて土地の評価を行い確認する業務です。
右も左も分からない状態でしたが、書籍で調べながら、現地や役所へ調査に行きました。
最初は先輩に同行していただきましたが、3件目くらいからは一人で行かせてもらえるようになりました。
評価方針について上席者に指示を仰ぎ確認を行いますが、調査や手続きは任されることが多く、早い段階から自分で考えて動く機会を得ることができました。
社内の印象としては、良くも悪くも専門性が高くオタク気質の人が多いと感じます。
また、お子さんのいる女性スタッフが多数働いており、女性が働きやすい職場だと思います。
私自身も育休を取得しましたし、産休・育休を取りやすい環境が整っていると感じます。
現在の一日の流れを教えてください。
朝は早めに家を出て、事務所近くのカフェで一息ついてから出社するのが習慣です。
だいたい9時前から19時頃まで働いています。
出社後は、社内外からの連絡事項を確認し、急ぎの対応は優先して取り組みます。
その後、主任として後輩が担当する案件の進捗状況を確認し、今後のスケジュールを一緒に調整します。
その後は各案件に取り組みますが、お客様との実地調査や他部門の社員との打ち合わせが続く日もあります。
後輩の業務相談やチェック作業を行うことが増えてきましたが、自分の担当案件もあり、どうしても後回しになりがちです。
夕方には上長に進捗状況を報告し、翌日以降の準備をしてから退社する流れです。
この仕事の面白さ、やりがいを教えてください。
私は評価部に所属し、他事務所の税理士や会計士の先生方からの依頼で、相続・贈与税上の不動産の調査および評価を担当しています。
この仕事の面白さは、全国各地の不動産を扱えること、デスクワークとフィールドワークのバランスが良いことです。
関西以外にも案件があり、広島・沖縄などに出張しました。
また名古屋や東京に行くこともあります。
特に印象に残っているのは、海に沈んだ土地の評価について相談を受けたことです。
その一帯は昭和30年頃から次第に日本海に浸食されていったのだとか。
現地では土地が沈んでしまっていたため海を眺めただけでしたが、その後県庁や市役所へ赴き、調査を行いました。
文献を調べ、税務署へ提出する意見書を作るのは大変でしたが、とても勉強になりました。
また、依頼主である先生方から「我々ではこんなに詳しく調べることはできませんでした」「すごいですね」とお褒めの言葉をいただいたときは、頑張ってよかったと感じます。
先生方の人柄はさまざまですが、話しにくさを感じることはありません。
このような関係性を築けるのも、専門性の高い業務ならではだと思います。
今後やっていきたいことは何ですか?
より幅広い分野の知識を横断的に身につけ、プロジェクトの発案から全体をリードできるスキルを磨きたいと考えています。
現在は不動産の評価が主な業務ですが、今後は税務の知識を深めていきたいです。
また、後輩の育成にも力を入れ、現在は小規模な分室ですが、将来的には営業や総務機能も備えた組織へと発展させていきたいです。
会社の成長を支える存在になれるよう貢献したいと思っています。
当社を志望する方にアドバイスをお願いします。
当社は、やる気と向上心があれば、自分でチャンスをつかめる環境です。
当社での新卒採用は稀なようですが、私自身は何も分からないからこそ頑張れたのかもしれません。
誰かに教えてもらうのではなく、自分で考え、行動することができる、元気で行動力のある方に来てもらえると嬉しいです。
士業事務所なので勉強することは多いですが、情報や知識だけでなく、実務経験を通じて学ぶことが何より大切です。
知識も重要ですが、未知のことにまず挑戦することが、仕事をするうえでとても大事だと思います。
その他一言
入社以来、多くの経験をさせていただくことができました。
これからも、新たなチャレンジをすることで、フジ総合グループの発展とその先にいるお客様の幸せのために全力で業務に取り組んでいきます。